AQUA Green Soil Co., Ltd.

毎日新聞佐賀版 ノリ網、処理水で消臭

平成14年2月22

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 佐賀市漁協の西与賀地区のノリ漁業者でつくる「肥前海苔グループ」が、撤去後のノリ網のにおい対策として、微生物を含む「処理水」を使う実験をしている。21費、今季初めて撤去した冷凍ノリ網256枚に、処理水300リットルをかけた。

 撤去後の網は空き地に約半年間放置し、付着したノリを腐らせて落とした後に再利用するが、同地区の場合、近くに住む人から「臭い」などの苦情が出ていた。薬品での消臭を試みたが、うまくいかなかった。

 グループの東島吉孝代表(50)が昨秋、ノリ養殖にEM菌を使っている広島県内海町の漁業者の記事を雑誌で見つけ、1月24費に現地を視察。
西与賀町の元相応地区農業集落排水処理施設「誠水場」の処理水が「牛舎の悪臭を消す」などと農業者の間で話題になっていたため、試すことにした。

 処理水には、悪臭の原因物質を分解する光合成細菌や殺菌力のある放線菌が含まれるという。東島さんがノリ加工後の排水に処理水を混ぜてみたところ、約3日で色と臭いが消えた。視察から戻って、昨年12月に撤去した秋芽ノリの網に処理水をかけると、悪臭やハエの発生は昨年より極端に少なくなったという。

 この日は、処理水にウジの発生を抑えるとされる乳酸菌を混ぜた。微生物バランスを整えるために、米ぬかも網に振りかけた。

 東島さんは「いずれはノリ加工後の汚水処理に使い、有明海再生に貢献したい」と意欲を燃やしている。

200901

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